2014年12月22日-12月26日
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中国の科学技術、2014年の11の見所を総まとめ

2014年12月25日

 1月10日 中国科学院物理研究所と中国科学技術大学の研究チームは、鉄系高温超伝導体をめぐる一連の革新により、2013年度国家自然科学賞一等賞を受賞し、国家自然科学賞一等賞の3年連続の空白(該当なし)を埋めた。
 2月8日 中国の南極・泰山基地が竣工し、使用が開始された。これは中国が長城基地、中山基地、崑崙基地に続き建設した4つ目の南極科学観測基地で、2つ目の南極内陸基地だ。同基地は南極の東の内陸部の氷冠上に位置し、標高は2621メートル、年間平均気温は摂氏−36.6度。
 4月 世界知的所有権機関(WIPO)が発表した最新のデータによると、中国の2013年の特許協力条約(PCT)を通じた国際特許出願件数が初めて2万件を突破し、初めてドイツを抜き世界3位になった。
 6月2日 国連教育科学文化機関(ユネスコ)、国際工学アカデミー連合(CAETS)、中国工程院が共催する2014年国際工学大会が開かれた。大会のテーマは「工学と人類の未来」。CAETSメンバーの工程院院長、中国工程院院士、専門家ら1500人以上が出席した。
 6月 清華大学の施一公氏が率いる研究チームは、アルツハイマー病(俗にいう痴呆症)の発症と直接関連するγセクレターゼの詳細な3D構造を、世界の科学界で初めて解明したことを発表した。同成果は、γセクレターゼの働き、アルツハイマー病の発症のメカニズム研究に重要な手がかりを提供し、関連分野の空白を埋めた。同成果は6月29日、ネイチャー誌(電子版)に掲載された。
 10月10日 湖南省ジョ浦県横板橋郷紅星村の第4期スーパーハイブリッド稲「Y両優900」高収穫量研究102.6ムー試験田での1ムー当たり収穫量が1026.7キログラムに達した。これは袁隆平氏が率いる研究チームが、第4期スーパーハイブリッド稲の1ムー当たり1000キロの目標を実現したことを意味し、現在測定中の100ムー試験田の最高記録を樹立した。
 10月24日2時00分 中国が独自に開発した月探査プロジェクト第3期再突入・帰還飛行試験器が、西昌衛星発射センターから打ち上げられた。その後8日間で、飛行試験器は月と地球の往復を実現した。試験帰還器は11月1日6時42分に内モンゴル四子王旗の予定されていた地点に順調に着陸した。中国の月探査プロジェクト第3期再突入・帰還飛行試験が、成功裏に終了した。
 11月 中国科学技術大学の潘建偉氏が率いる研究チームは、中国科学院上海マイクロシステム研究所と協力し、ハッカーの攻撃に耐えうる長距離量子暗号鍵配送システムの安全な通信距離を、世界最長の200キロに延長した。関連論文は、国際的に権威ある物理学専門誌「フィジカル・レビュー・レターズ」に掲載された。
 11月24日 国際海事機関(IMO)第94回海上安全委員会は審議の結果、北斗衛星航法システムの航行安全許可を出した。これは北斗システムがグローバル・ポジショニング・システム(GPS)、グロナス(GLONASS)に続く世界で3番目の全世界衛星航法システムになり、海事応用の国際的に合法な地位を獲得したことを意味する。
12月7日11時26分 中国は12月7日11時26分、中国-ブラジル地球資源衛星「04星」を搭載したロケット「長征4号乙」を太原衛星発射センターから打ち上げ、予定の軌道に投入した。長征シリーズのロケットによる打ち上げは、これが200回目。中国は米ロに続き世界で3番目に独自の力で200回の打ち上げに成功した国になった。
 12月18日 軍事医学科学院生物工学研究所の陳薇氏が率いる研究チームが独自に開発した組換え型エボラ熱ワクチンが国と軍隊の合同審査に合格し、臨床実験の許可書を取得、今月中に人体実験を行うことになった。これは中国では初めての、米国とカナダに続き世界で3番目に臨床実験の段階に入ったエボラ熱ワクチンで、世界初の2014年型エボラ熱ワクチンだ。

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