2015年03月02日-03月06日
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新疆、青銅時代の古城の遺跡が発見

2015年03月03日

 新疆維吾爾(ウイグル)自治区文物考古研究所はこのほど莎車県(ヤルカンド県)蘭干遺跡で、古城の遺跡を発見した。その時代は青銅時代と推測されており、新疆最古の古城になる可能性が高い。人民日報が伝えた。
 発掘された鞍型のすり鉢、打製石器などの石器から推測すると、古代人はここで農業に従事していた可能性がある。古城からは大量の羊、牛、馬などの骨が見つかっており、牧畜業を営んでいた可能性もある。古城の城壁にはたまご型の石が使用されており、複雑な構造を持つ。城壁の下や内外からは水路の遺跡なども見つかっている。
 これまでに新疆で発見された最古の古城遺跡は、タクラマカン砂漠奥地にある漢代の園沙古城だった。新疆文物考古研究所文物博物館の艾涛氏は、「蘭干遺跡で発見されたこの古城の遺跡によって、最古の古城の年代が漢から青銅時代に変わった。これは新疆の古城の遺跡を研究する上で、非常に高い価値を持つ」と述べた。

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