2015年03月16日-03月20日
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高解像度地球観測センター、16の省級行政区を網羅

2015年03月18日

 国家国防科技工業局が発表した情報によると、同局は衛星データ資源の共有と応用を拡大するため、各地の高解像度地球観測システム省級データ・応用センターの建設を支援する。中国ではすでに、河北省、新疆維吾爾(ウイグル)自治区、湖南省など16の省級行政区で同センターが建設されており、地域経済の発展、地方政府の現代化管理能力の強化などの需要を満たしている。人民網が伝えた。
 新疆ウイグル自治区では、森林・草原資源の調査、クロスボーダー水資源管理、雪害・災害への緊急対応、パイプライン管理などの分野で同センターが活用されており、西天山・果子溝・阿克蘇などの地域で試行を進め、高い経済・社会的効果を手にしている。北京市は市内および周辺地域の産業パークの計画・建設、水資源管理、都市詳細化管理などの分野に活用されており、大興・昌平・張家口などの地域で試行を進め、20以上の部門と機関に情報サービスを提供している。
 高解像度地球観測衛星「高分1号」は軌道上で運行を開始してから1年に渡り、使用部門に対して150万枚以上のデータを伝送した。「高分2号」は軌道上での試用期間中、解像度がそれぞれ0.8メートル(パンクロ)/3.2メートル(マルチスペクトル)の画像データを1000枚弱提供し、雲南省の魯甸地震、景谷地震、四川省の康定地震、チリの地震、インドネシアの土石流などへの対応、および北京APEC首脳会議の開催を力強く支援した。

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