2015年03月16日-03月20日
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復旦大学など十数校、脳科学研究「中国脳計画」を推進へ

2015年03月20日

 脳科学研究は現在、上海市政府の重大科技プロジェクトにも指定されている。上海の復旦大学はこのほど、国内の大学十数校と共同で、中国の特色ある脳科学研究プロジェクト「中国脳計画」を推進していく考えを明らかにした。すでに、中国医学ロボット、囲碁4・5段レベルの「百度大脳」、人工知能技術など先進技術の研究開発が、大々的に進められている。労働報が伝えた。
 脳の活動原理の解明を目標とする脳科学は、今世紀の最も重要な先進科学研究分野の一つだ。米国、EU、日本は2013−2014年に、相次いで大規模な脳研究計画をスタートさせた。
 復旦大学浙江大学華中科技大学同済大学など十数校および中国科学院研究所と共同で、「脳科学共同革新センター」を設置した。同センターは脳科学の研究と転化・応用を促進し、「中国脳計画」の実施を積極的に推進していく。
 専門家によると、未来の脳科学の研究・応用の範囲は幅広い分野に跨がることになる。復旦大学の研究者は現在、視覚と聴覚を持ち、問診と手術が可能な中国医学ロボットの研究を進めている。また、囲碁4−5段のレベルを持つ、ロボットに搭載される「百度大脳」プロジェクトも、すでに開始された。人工知能技術は、現時点で2−3歳の児童の知能を実現している。計算コストの急激な低下、計算能力の急上昇により、この脳は20年後に人の脳よりも賢くなる可能性がある。

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