2015年05月01日-05月01日
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小麦の病虫害、無人機が農薬散布で大活躍

2015年05月04日

 農業で栄える河南省南陽市で、無人機は小麦の病虫害を防ぐ「兵士」になっている。現在は小麦の病虫害が多発する時期だ。同市の農家は伝統的な噴霧器の他に、初めて無人機などの先進的な設備を導入した。科技日報が伝えた。
 南陽市に位置する鄧州市現代農業モデル区で先日、6機の植物保護無人機が操縦者の遠隔操作により、麦畑を低空飛行し農薬を散布した。新野県でコムギ縞葉枯病が最も深刻な五星鎮馬荘村でも、12機の小型無人機と60人からなる無人機病虫害予防隊が結成されている。予防隊は2000ムー以上の麦畑で、空と陸を結びつけた農薬散布作業を行っている。
 鄧州市植物保護ステーション長の張光先氏は取材に対し、「植物保護無人機を使うことで農薬の過度な汚染を減らし、広域散布により病虫の広がりを迅速に抑えることができる。1機で1日当たり2000ムーに散布でき、植物保護の作業効率が大幅に高まった」と述べた。
 南陽市は小麦の病虫害に、多くの新型設備を利用している。植物保護無人機、大型噴霧器、自動病虫害観測・報告灯などが用いられている。

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