2015年05月01日-05月01日
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山西省、2000年以上前の金属製貨幣が発見

2015年05月04日

 山西省稷山県文物局が発表した情報によると、同県でこのほど行われた文化財の全面調査により、農具の形を模造した金属製貨幣「春秋晋耸肩尖足空首布幣」が658枚発見された。そのうち216枚には文字が刻まれていた。専門家によると、これは晋国(紀元前1033〜349年)で使用されていた貨幣で、中国の歴史上最も古い金属製貨幣の一つという。新華社が伝えた。
 稷山県は山西省南部の汾河の下流に位置し、春秋時代には晋国領だった。この658枚の貨幣のうち、1981年に稷山県呉城村で出土したものが23枚、1995年に稷山県楊村から出土したものが635枚。長さは約11.7〜12.5センチ、幅は4.7〜5.3センチ、厚さは約0.5ミリ、重さは約23.5〜30.7グラム。薄いスコップのような形をしており、非常に貴重だ。
 文化財専門家によると、この貨幣は春秋時代の晋国によって作られたもので、2000年以上の歴史を持つ。貨幣の両肩が盛り上がり、尖った両足を持つように見え、かつ頭部に空洞があるためこの名で呼ばれる。これは中国で最も古い金属製貨幣の一つであり、晋国の貨幣の研究に対して重要な意義を持つ。

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