日本のテレビ局が中国で撮影したザリガニ洗濯機が、日本のSNSで話題沸騰中だ。この洗濯機は5分間で約200匹のザリガニを洗えるという。一般人が10年をかけて開発したもので、値段は2万元(1元は約19.3円)以上。多くの日本人は中国人の知恵に驚き、これを「ザリガニ洗濯機」と呼んでいる。北京青年報が伝えた。
ネットで調査した結果、揚州大学ザリガニ養殖実験基地で数年前に、超音波ザリガニ洗濯機が開発されていた。同基地の研究者によると、ザリガニの最も洗いにくい部分はエラで、細菌を最も多く含むという。超音波洗浄により、ザリガニが刺激を受けエラが開き、水が中に入るようになる。中の細菌も、容易に洗浄できる。
民間版「ザリガニ洗濯機」の他に、中国家電メーカーはこれまでじゃがいも洗濯機やさつまいも洗濯機などを開発している。これらの革新的な家電は、現在も多くの農村で販売・使用されている。ハイアールは1998年にさつまいも洗濯機を発売していた。研究者は、一部の農村では農民が手間を省くため、さつまいもを洗濯機に入れて洗っていることに気づいた。しかしさつまいもに付着した土は、洗濯機の排水つまりを起こしやすい。そこで研究者は太い排水管などの設計の改良により、さつまいも用の洗濯機を開発した。この洗濯機は1998年4月に1万台生産された。当時の型番はXPB40-DS、価格は848元。ハイアールは現在も同製品を販売しており、多くの農村で好評を博している。