2015年05月04日-05月08日
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レスキューロボット、被災地で大活躍

2015年05月12日

 M8.1の地震が発生したネパールに、世界から注目が集まっている。大規模な震災発生後の救助活動は、最も重要かつ困難な取り組みとなる。2013年4月に四川省芦山県で発生した地震の救助活動および震災後の調査活動において、中国科学院瀋陽自動化研究所が開発した2種類のレスキューロボットが大活躍し、救助隊員による救助活動に貢献した。人民日報が伝えた。
 まずは瓦礫の中の人命救助に用いられる、変形可能なロボットだ。このロボットは瓦礫の内部に入り、赤外線カメラ、音響センサを使い瓦礫内の画像や音声情報をリアルタイムで伝送し、救助隊員に生存者の位置と周辺環境を迅速に伝える。同ロボットはまた、救助活動のルート案内が可能だ。芦山地震の救助活動において、同ロボットと人命探査ロボットは被災地で、典型的な各種環境における捜索・調査活動を実施し、10キロを走行し、20数カ所の瓦礫の環境調査を実施した。
 無人ヘリは、もう一つの非常に優れたレスキューロボットだ。震災発生後、無人ヘリは小型・身軽・低空飛行などの特長を十分に発揮し、地形・気候・気流など大型機にとっては厄介な問題を克服し、何度も飛行任務を遂行できる。無人ヘリは被災地の道路状況、震災によって破壊された建築物の分布状況を取得し、滞空しながら倒壊の恐れがある建物内の生存者を捜索し、高画質の映像と画像をリアルタイムで地上の指揮センターに伝送する。芦山地震でも、無人ヘリは大活躍した。4機が6つの郷・鎮を捜索し、50平方キロ弱の被災地の空からの情報を入手し、倒壊の恐れのある50棟の高層建築物を捜索し、国家救助隊の被災後の捜索・救助活動の効率を大幅に高めた。

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