2015年05月04日-05月08日
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深海油流出事故処理ロボット、専門家の審査に合格

2015年05月13日

 中国科学院瀋陽自動化研究所が担当し、水科運達交通科技開発(北京)有限公司、交通運輸部煙台引揚局が参加する国家科学技術支援計画プロジェクト「深海油流出事故処理ロボットの開発」が、交通運輸部(省)科学技術司による審査に合格した。中国科学院のウェブサイトが伝えた。
 同プロジェクトは、水中ロボットにより深海の沈没船から燃料を抜き取ることを目標とし、水中ドリルと燃料抽出の一体化、高負荷・強擾乱環境における水中ロボットと一体化装置の共同作業、安定的な姿勢維持機能を持つ水中可視化観測システムといった重要技術を把握した。これにより深海沈没船にドリルで穴を開け、燃料を抜き取る可視化無人作業システムを形成し、試験と検証を行った。
 専門家は関連資料を閲覧し、現場での試験の映像をチェックし、水中ロボットとドリル・燃料抽出一体化装置の共同作業プラン、開発された無人作業システムが革新的であり、全体的な技術が世界先進水準に達したと評価した。研究成果は、中国の深海沈没船処理技術の重大な進歩を促す。

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