2015年07月06日-07月10日
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トチュウの高密度ゲノムマップ、中国が作成に成功

2015年07月09日

 中国林業科学研究院経済林研究開発センター(鄭州)が7月6日に発表した情報によると、同センター副センター長の杜紅岩研究員が担当するプロジェクト「トチュウ育種群の形成および総合利用の技術研究」が画期的な進展を実現し、国家林業局の審査に合格した。同プロジェクトはトチュウの高密度ゲノムマップを作成し、中国のトチュウの遺伝の多様性と遺伝子の交流の程度を明らかにし、トチュウの遺伝形質転換を解明した。これは中国初の天然ゴム植物高密度ゲノムマップ、世界初の木本薬用植物高密度ゲノムマップになった。河南日報が伝えた。
 専門家は、「この研究によって、トチュウゴムの高効率合成の手段、重要な酵素遺伝子および重要な時期が明らかになった。これは中国のトチュウゴム新材料、木本油脂源植物、現代漢方産業の発展を力強く推進し、天然ゴム資源不足の解消の堅固な基礎を築いた」と指摘した。
 杜氏は、「トチュウ産業は、ゴム、航空・宇宙、軍事・国防、船舶、交通、通信、電力、医薬品、農林、食品、畜産、養殖、生態建設などの分野に関連し、産業化の将来性が高い」と述べた。

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