中国電子科技集団公司が20日に発表した情報によると、中国の500メートル球面電波望遠鏡(FAST)の重要設備である反射鏡ユニットがラインオフした。第1陣となる計1000枚の反射鏡ユニットが正式に貴州省に送られ、22日に現場で組立を実施する予定だ。新華網が伝えた。
「宇宙の目」と呼ばれるFASTは、世界で建設中のうち口径が最大で、最も高い性能を誇る球面電波望遠鏡だ。その敷地面積はサッカースタジアム約30個分で、感度はドイツ・ボンの口径100メートルの望遠鏡の約10倍。
反射鏡ユニットはアクティブ反射鏡システムの重要な構成部分であり、FASTの測定の効果と精度を左右する重要な要素だ。FASTの最大の特徴であるケーブルネット構造は、天体の移動に従い自動的に変化する。ネット上にある4450枚の反射鏡もこれと共に角度を変え、すべての方向の天体を観測できる。