装備部隊の車両が使用するデータ、徒歩部隊の訓練中の怪我の防止に関するアンケート調査など、軍事パレードの訓練はひそかに「ビッグデータ」の時代に入っている。科学的な訓練は、今回の軍事パレードの訓練のテーマになっている。新華網が伝えた。
対戦車ミサイル部隊は、「冷車」という現象に悩まされていた。これは車が動き出したばかりの段階で、水温・油温が低く、同じ回転速度でも行進の速度にばらつきが生じ、天安門を一定の速度で通過するという基準を満たせないことを意味する。対戦車ミサイル部隊の部隊長である単正海氏によると、同部隊はこの問題を解消するため、すべての車両の油温・水温とスピード・回転速度の関係を示す曲線を作った。データを分析することで、すべての車両が異なる条件下で標準的な速度を出すための条件を正確に判断し、上述した問題を完全に解消した。
ビッグデータ分析は、操縦士の細かい操縦の問題を調べ、是正することで、操縦技術を高めることができる。対戦車ミサイル部隊政治委員の王文軒氏によると、車両の前後の距離の誤差はわずか0.1メートルのみとなっており、かつ並列して走行する車両同士の誤差は0.03メートルのみとなっている。
北京軍区総病院全軍整骨科研究所主任医師の葉超群氏は、「体力訓練は一般的に怪我を伴う。我々はビッグデータにより科学的な訓練を指導している。訓練の効果を高めると同時に、兵士の訓練中の怪我を予防し、減らすことができる」と説明した。