2015年09月01日-09月04日
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ロボット技術が発達、一般家庭への進出も目前に

2015年09月02日

 ディズニー映画に登場する丸々としたケア・ロボット「ベイマックス」は、多くの人々の心を癒している。この愛らしいケア・ロボットには多くの機能があり、高い診断能力を誇る。瞬時にしてスキャンし、人の精神的な状態や怪我を診断し、治療を施すことができる。さらに「ハグ」することで、患者の心と体を温めることもできる。新華網が伝えた。
 中国人の家庭にベイマックスがやってくる――これはもはや夢物語ではない。瀋陽新松ロボット自動化株式有限公司が独自開発したスマート配膳ロボットが、北京市や瀋陽市のレストランに登場しており、今年の生産・販売台数は500台以上を見込んでいる。迎賓ロボット、教育ロボット、娯楽ロボットなども、人々の暮らしを変えようとしている。
 中国科学院瀋陽自動化研究所ロボット学研究室の研究員である趙憶文氏によると、医療の現場ではすでに、内視鏡手術支援ロボット、整形外科手術支援ロボットなどが活用されている。同研究所が開発中の脊柱低浸襲手術支援ロボットは動物実験段階に入っている。趙氏は、「低浸襲手術は傷口が小さく、手術の視野が狭く、内部の状況をはっきり目にすることができないため、X線照射を続ける必要がある。持続的に放射線を浴びることで、医師の健康に大きな影響が生じる。手術支援ロボットは正確に位置を判断し、医師の健康を守ることができる」と述べた。業界関係者は、「都市化の加速、高齢化、医療・教育の旺盛な需要により、中国で世界最大規模のサービスロボット市場が形成される見通しだ」と予想した。

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