作業員は7層の鉛ガラスでできた覗き窓を使い、厚さ1.1メートルの壁を隔てて熱加圧室内のロボットアームを操作し、動力炉の使用済み燃料を2−5センチにカッティングし、燃料棒に密封されていた燃料の「真の姿」を明らかにした。科技日報が伝えた。
中国原子能科学研究院核燃料再処理・放射化学実験施設(放射化学実験棟)で9月1日、初の加熱試験が実施された。同研究院放射化学研究所の鄭衛芳所長は、「加熱試験は再処理技術の研究開発において最も重要かつ課題に富む部分で、中国初の動力炉燃料再処理の研究開発施設の正式な稼働を意味する」と話した。
今回の加熱試験は中国初の実験室規模の、全フロー動力炉使用済み燃料再処理加熱試験であり、中国が独自に開発した先進的な無塩再循環フローの検証を行った。伝統的なピューレックス法と比べ、同フローは作業を簡略化し、廃棄物の量を減らし、ウラン・プルトニウムの分離係数を高めることができる。