第1回中国トリチウム科学・技術学術交流会で発表された情報によると、中国工程物理研究院材料研究所は国内の有力機関と協力し、中国核融合工学実験炉（CFETR）のトリチウムプラントのコンセプトデザインを完了した。またトリチウムの抽出、トリチウム燃料の純化・分離、トリチウム貯蔵、トリチウム測量などの分野で多くの画期的な進展を実現した。科技日報が伝えた。
中国工程物理研究院・材料研究所の羅徳礼副チーフエンジニアは、「すでに完成したCFETRトリチウムプラントのコンセプトデザインでは、トリチウムプラントのジュウテリウム-トリチウム燃料循環回路、トリチウム安全・封じ込めシステムの全体デザインを提起した。また、各サブシステムの機能面の要求、製造フロー、重要技術・パラメータなどを検討・確定した。中国工程物理研究院の研究チームは、水素同位体の分離、水の脱トリチウム化、トリチウム封じ込めなどのトリチウムプラント・サブシステムの基本技術、固形トリチウム増殖剤、トリチウム保護コーティング剤などの小ロット生産技術を把握した。トリチウム抽出、トリチウム燃料純化・分離、トリチウム貯蔵、トリチウム測量などの実験システム、重要設備の試作機などを開発し、未来の核融合エネルギーの商業利用に向け、堅固な基礎を築いた」と説明した。