2015年09月21日-09月25日
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唐代の水晶のネックレスが発見、水晶玉は92個

2015年09月21日

 西安市考古研究院が発表した情報によると、考古学の専門家は西安市南部の住宅区の、盗掘にあっていない唐代の貴婦人の墓から、92個の水晶玉がついた保存状態が良好なネックレスを発見した。新華社が伝えた。
 専門家は92個の水晶玉、3個の青色の玉、4個の金の留め金、2個のアメジストの装飾品、2個のターコイズの装飾品を発見した。修復された水晶のネックレスは非常に美しく、透き通っている。専門家によると、水晶玉は中国で数多く出土しているが、これほど保存状態が良好なネックレスはほとんど見つかっていないという。修復後の水晶のネックレスは気品があり華やかで、現在も時代遅れと感じさせないほどだ。
 専門家によると、この墓は盗掘の被害にあっておらず、副葬品がそのまま留められている。最も貴重なのは、墓誌が墓の主の身分を明らかにしていることだ。墓の主は唐補君の夫人である米氏で、雲安郡の生まれ。その祖先は中央アジアの「米国」(現在のウズベキスタン付近)の人である可能性が高い。墓誌は彼女が聡明で優雅であると賞賛している。彼女は19歳で補公という名の人に嫁ぎ、60歳で亡くなり(唐玄宗天宝14年、西暦755年没)、3人の息子を育てた。
 専門家は、米氏の墓の多くの出土品はいずれも唐代の文化財の貴重品であり、盛唐の手工業の高い技術を示し、芸術的価値を持つと述べた。墓誌はその年代を明らかにしており、出土した貴重な文化財には銅鏡、銀の箱、水晶のネックレスが含まれる。これらは唐代の同じ種類の文化財の中でも標準的で、唐代の歴史研究の貴重な資料となる。

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