中国科学院原子力エネルギー安全技術研究所が5日に発表した情報によると、同研究所の先進原発研究チームが開発した新型燃料集合体および被覆材料は、鉛冷却高速炉の燃料棒の重要な技術的難題を解消し、同時にその他の液体金属冷却炉の発展に技術的なサポートを提供した。この独自に開発された技術は、海外による技術独占を打破した。科技日報が伝えた。
鉛冷却高速炉は、第4世代原子力システム国際フォーラム(GIF)で、実用化を初めて実現する第4世代原子炉と評価された。発電の安全性と経済性により、鉛冷却高速炉は核廃棄物の高い焼却処理能力と核燃料増殖能力を持ち、各種応用と持続可能な発展を実現する先進的な原子炉とされている。
鉛冷却高速炉は、中国科学院戦略的先導科学技術特別プロジェクト「未来先進核分裂エネルギー――ADS核変換システム」と、国家第12次五カ年計画重大インフラ建設プロジェクト「加速器駆動型核変換研究装置」原子炉システムに選ばれている。同研究所は前者の開発を担当しており、原子炉の詳細な設計および主要技術の研究開発を終えている。また中心的な設計理念と重要設備の開発でも進展を実現し、鉛冷却高速炉の建設能力を備えている。