2016年04月11日-04月15日
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陝西省の病院、手術に4Dプリンターを活用

2016年04月20日

 解放軍第四軍医大学唐都病院の胸腔外科はこのほど、世界最新の4Dプリンター技術を使い、気管支結核による気管軟化・狭窄症患者の治療に成功した。人民日報が伝えた。
 4Dプリンターは3Dプリンターを基礎とし、生体吸収可能なステント(人体の管状の部分を内部から広げる医療機器)を作成する。生体材料の種類と分子量の調整により、このステントは2−3年内に徐々に人体に吸収される。これにより、ステントを取り外す二次手術の苦しみを回避できる。
 気管軟化症の部分は6センチに達し、気管切除の上限を超えており、切除が不可能だ。最も狭い箇所は3ミリのみで、患者は深刻な呼吸困難により命の危機にさらされていた。従来の手段に従い、体内にステントを挿入した場合、痰が出にくいといった問題が生じる。李小飛氏、黄立軍氏ら医療チームのメンバーは、症状を十分に診断した上で、患者の気管ステントを4Dプリンターで作成することを決定した。患者の手術は成功し、術後の経過も良好だ。

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