2016年04月11日-04月15日
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中国初の美人ロボット「佳佳」の秘密に迫る

2016年04月21日

 中国科学技術大学はこのほど、「佳佳」と呼ばれる美人ロボットを発表した。佳佳は公開されるとすぐに人気を集めた。光明網が伝えた。
 佳佳はその抜群のルックスで人気を集めている。身長は約1.6メートル、体重は50キロ未満で、緩いウェーブのかかったロングヘアー、二重まぶたの大きな目、シリコン製の白い肌を持つ。
 佳佳はルックス以外にも、優れた才能を持つ。彼女は人との会話とその内容の理解、顔の表情、口と体の動きのマッチング、広範囲の動的環境に基づく自動測位・ナビゲーション、クラウドサービスなどの機能を持つ。
 中国科学技術大学のサービスロボット「可佳」開発チームは国内の提携先と協力し、3年以上の取り組みを経て、このたび新型ロボット「佳佳」の試作機を開発した。中国科学技術大学ロボット研究センター長の陳小平教授は、「中国の特色あるヒューマノイドロボットは、今回の発表の中心的な内容になる。佳佳は当校の可佳ロボットファミリーの新しいメンバーで、マンマシンインターフェースの特別な体験、つまりその他の電子機器にはないヒューマノイドロボットならではの体験を重点的に研究している」と話した。
 陳氏は、「可佳ファミリーの一員である佳佳のスマート化のレベルは、まだ可佳を超越していない。佳佳は試作機であり、可佳のすべての技術が搭載されているわけではないからだ」と説明した。
 可佳はどれほどすごいのだろうか?このロボットは全自動で、電子レンジを使い食品を温めることができる。すべての電子レンジのボタンを知っているわけではないが、説明書を与えれば、自主学習し使えるようになる。可佳は2万平方メートルの売り場内を一回りすれば、そのすべての位置情報を覚えることができる。「ナビ」になり人を案内することも完全に可能だ。
 ただし佳佳は可佳よりも外見が人間に似ており、表情を浮かべることができるため、冷たい機械という印象を与えない。ルックスが良くなり、今後は「中身」の開発が中心になる。陳氏によると、今後はロボットに人間の常識を覚えさせ、自主的に思考する能力を持たせることになる。事前にプログラミングしなくても、ロボットは考え、状況に対応できるようになる。
 陳氏は、「今後適切な時期を見計らい、『佳佳プラットフォーム』を世界に開放する。多くの研究者が佳佳を利用し、より良い特有の体験を開発できるようにする。佳佳は売り場、営業所、役所などのサービスの場で応用できる」と話した。

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