2016年05月02日-05月06日
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スマートブレスレット、モバイル決済の「ロック」に

2016年05月03日

 中国IT大手のテンセント(騰訊)は、このほど北京で開かれたGMIC(グローバル・モバイル・インターネット・カンファレンス)で、Qkeyと呼ばれるブレスレット型スマートデバイスを発表した。同製品は時刻表示や運動量の記録のほか、モバイル決済に金融クラスのセキュリティを提供するという重要な機能を持つ。科技日報が伝えた。
 同社ワイヤレスセキュリティ製品部の申子熹副総経理は、「モバイル決済セキュリティで最大の弱点となっているのは、決済許可と決済用端末を切り離せない点で、さまざまなリスクを生んでいる。例えば携帯電話のウイルスは決済の認証コードを盗み、資金を引き出すことができる。決済許可をインターネットに接続しないデバイスに置くことで、ウイルスに認証コードを盗まれる危険性がなくなる」と説明した。
 同氏はまた、「プロのユーザーはモバイル決済の安全性を鑑み、ネットに接続しない携帯電話を持ち、その電話番号を銀行や第3者決済の予備番号とし、各種認証コードを取得している。しかし外出時に携帯電話を2台持つのは非常に不便だ」と話した。
 テンセントのQkeyは、この利便性と安全性が対立するという難題を解消する。Qkeyはデザイン性の優れたスマートブレスレット型デバイスだ。時刻表示や運動量の記録のほか、オンライン決済サービス、第3者決済サービスのUSBセキュリティキーとして使用できる。ショートメッセージで認証コードを取得する方法の代わりとなり、モバイル決済に金融クラスのセキュリティを提供する。

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