2016年05月16日-05月20日
トップ  > 科学技術ニュース>  2016年05月16日-05月20日 >  国内外の創意あふれる製品、北京科学技術ウィークに登場

国内外の創意あふれる製品、北京科学技術ウィークに登場

2016年05月16日

 55度カップ、スマート薬箱、新型空気清浄機――。国内外の創意あふれる科学技術製品が、北京民族文化宮に集まった。人民日報が伝えた。
 2016年科学技術活動ウィーク、並びに北京科学技術ウィークメインイベントは、5月14~21日にかけ北京民族文化宮で開催される。今年の科学技術活動ウィークは、「革新によるけん引・発展を共有」をテーマとし、重要な科学機器、「北京衆創空間」(ソーシャル・ イノベーション・プラットフォーム)3.0、革新夢工場、「一帯一路」(1ベルト、1ロード)科学知識普及ステーション、科学楽園などを中心内容とする。会場にはリアルな体感を重視したデザインが取り入れられ、200以上の科学技術革新成果が展示されている。
◆「重要な科学機器」
 中国科学院国家天文台が提供する口径500メートル球面電波望遠鏡(FAST)の模型が、来場者の注目を集めた。この模型は同プロジェクト竣工後の状態を示している。来場者はこの世界最大口径電波望遠鏡の構造を、近距離で観察することができる。
 メインホールの西側、海洋科学総合調査船「科学号」の前では、2人の外国人来場者が興味津々に職員の説明に耳を傾けていた。科学号は先進的な探査システムを持ち、航行エリアの制限を打破し、全世界で航行する能力を備えている。
 メインホールではさらに、中国科学院プラズマ物理研究所が提供するトカマク型核融合実験装置「EAST」の模型、中国科学院国家天文台が提供する郭守敬望遠鏡の模型、中国科学院力学研究所が提供する超音飛行および長時間試験条件を備えるJF12レーザー駆動風洞模型など、多くの重要機器が展示された。これらは中国の近年の、先進的なハイテク技術の代表的な成果と言える。
◆国民生活に密着した展示品
 あるブースではスタッフが来場者に、「55度カップ」を紹介していた。このカップは相変化の原理で水温を迅速に調節する。お湯もしくは水を入れると、数分内に55度(理想的な飲用温度)になるという不思議な機能を持つ。
 展示ホールでは、バーチャルリアリティ(VR)の体験が人気を集めていた。すべてのVR体験エリアに、長い列ができていた。体験者は異なる世界に入り、戦争や冒険を体験し、時おり感嘆を漏らした。
 ある新型空気清浄機は負酸素イオンの浄化の原理を利用し、大気質に基づき自動的に浄化機能をオンにする。スマホの普及を受け、この清浄機はスマホアプリのスマート操作にも対応。子連れの来場者は、このような清浄機の購入を検討中と述べた。
 このほか、スマート都市路線バス標示板、高齢者向けウェアラブルスマート警報デバイス、新型防菌・耐放射性テントなどのハイテク製品も近い将来、一般人の生活に普及することになる。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます