5月19日夜に試験営業を発表した隆平水稲博物館は、中国・世界初の大型イネ博物館だ。同博物館は湖南省長沙市芙蓉区に位置し、建築面積は1万8000平方メートル、主体建築面積は1万1000平方メートル。陳列、倉庫保管、公共サービス、技術、行政管理の5つの機能エリアを持つ。うち陳列エリアには、中国のイネの歴史・文化、イネにまつわる科学技術、袁隆平氏とハイブリッドイネという3つのメインホール、1つの臨時ホールがある。展示面積は約6000平方メートル。空から見ると、美しい形をした主体建築6棟は、6粒のたわわに実った「米粒」が、美しい瀏陽河の東岸に散らばっているように見える。展示エリアの片側にある、スーパーイネの「種の壁」が人目を引く。「Y両優1号」「Y両優2号」「D優202」「両優287」「合美古」といった、中国農業部(省)が指定したスーパーイネのモデル普及品種、つまり私たちがふだん口にする「ご飯」は、育種に携わる多くの研究者の知恵の結晶だ。中国科技報が伝えた。