世界のスパコンランキング「TOP500」の最新版が、20日に発表された。中国製マイクロチップを使用したスパコン「神威太湖之光」が「天河2号」に代わり首位に輝いた。ランキング入りした中国製スパコンの数は、史上初めて米国を抜き、国別で最多となった。新華社が伝えた。
同ランキングによると、「神威太湖之光」の計算速度は1秒間に9京3000兆回。2位の天河2号の2倍弱で、効率も3倍に向上。さらに重要なことは、天河2号がインテル製のチップを使用していたのとは異なり、神威太湖之光には中国が独自の知的財産権を持つチップが搭載されていることだ。
神威太湖之光は国家並列計算機工学技術研究センターが開発し、国家スパコン無錫センターに置かれている。中国国防科技大学が開発した天河2号は、同ランキングで6連覇を果たしていた。
同ランキングには、もう一つ重要な変化があった。ランクインした米国製スパコンの台数が、国別台数で初めて首位から転落したのだ。中国の産業・研究部門が近年、登録に提出したシステムの数が急増したため、ランクインしている中国のスパコン台数が167台に達し、米国の165台を上回った。また、同ランキングの1−2位を占めたことから、中国は計算性能分野でもトップに立った。