中国科学院は14日に北京市で記者会見を開き、古代中国の重大科学技術発明と創造に関する研究成果88件を正式に発表した。人民日報が伝えた。
19世紀後半に中国を訪れた宣教師は、紙、印刷技術、羅針盤、火薬を中国の卓越した発明と評価したことで、この「四大発明」は中華文明のシンボルになった。しかしこの評価は古代中国の科学技術文明の全貌を読み解くには、決して十分とは言えない。
中国科学院自然科学史研究所は2013年、「古代中国重要科学技術発明・創造研究チーム」を発足。約3年間の月日をかけて、100人以上の専門家が検証と比較研究を行い、最終的に古代科学における発見や創造、技術発明、プロジェクトの成果として合計88件を選出した。同チームによると、中華民族の科学技術創造力は現在も、人々にあまり十分理解されていないとしている。例えば古代中国人が最も早い時期に栽培を始めた主要穀物である「稲」や、最も主要な豆類作物である「大豆」、三大飲料作物の一つと言われる「茶」、これらの作物の栽培技術の伝播は、人類の生存と発展において四大発明に劣らぬ貢献をしていると言えるだろう。