中国航空工業集団が自主開発した新型で長時間の航続時間を可能にし、偵察・攻撃一体型多用途無人機システム「翼竜Ⅱ」無人機が27日、初飛行に成功した。これは中国が航空設備の関連技術を確立し、大型偵察・攻撃一体型無人機の世界一流水準に達したことを意味する。科技日報が伝えた。
翼竜シリーズ無人機チーフデザイナーの李屹東氏は「これまでの無人機は、人の手により多くの指示を出す必要があったが、翼竜Ⅱの場合は人による指示をほとんど必要としない。従来の各種操作法則と処理方法をソフト化したことが、同機の最大の特徴だ。同機が1つの任務を完遂するためには、事前に指示を入力すればいい。パイロットの主な任務はその監視で、異常事態や変更が発生した時のみ介入する」と話した。
翼竜Ⅱはどれほどのステルス性を備えているかという点について、李氏は「同機の全長は11メートル、高さは4.1メートル、翼幅は20.5メートルで、特殊なターゲットを攻撃する設定となっている。ステルス性とは主に目視と音による発見の回避だが、同機は小型であるため目視されにくく、静音性も高いため発見されにくい」と述べた。
初飛行は翼竜Ⅱと内臓装置、地上基地、地上支援システムによって実現された。同機の最大飛行高度は9000メートル、最高飛行速度は時速370キロ。
李氏は「世界の同類無人機を見ると、同機の水準は米国のMQ-9 リーパーに相当し、世界一流水準だ」と述べた。