2017年09月01日-09月01日
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超高耐腐食性実験室用鋼板、中国が開発に成功

2017年09月07日

 鞍鋼集団が発表した情報によると、実験室の特殊な環境と作業の性質に適した超高耐腐食性鋼板が先ごろ、同集団の冷間圧延工場塗装分工場で開発された。この白・青2色の塗装コイルがこのほど、北京の某実験室に運ばれ、実験室操作台の机に用いられることになった。同実験室は中国で初めてスプレー板をカラー鋼板に変えた高耐腐食実験操作台を採用した実験室になった。科技日報が伝えた。
 同実験室は特殊な環境と作業の性質により、実験室の家具に対して、濃度95%の濃硫酸に10分浸しても腐食しないという極めて特殊な条件が求められている。彼らはこれまで国内のカラー鋼板生産メーカー各社を当たっていたが、技術指標などの原因により適切な鋼材サプライヤーが見つからなかった。同集団の冷間圧延工場は研究開発の任務を受けると、利用者からの特殊な要求に基づき技術の難関突破に取り掛かった。
 情報によると、鞍鋼3層コーティングハイエンドフルオロカーボンカラー鋼板は、実験操作台、ヒュームフード、薬品棚、器材棚、ガス容器棚、排気マスクなどの実験室家具・施設の高い品質要求を満たすことが可能だ。大学、バイオ製薬、化学工業、食品、医療などの業界と分野で、応用の高い将来性を持つ。

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