上海がこのほど発表した「上海市燃料電池車発展計画」の中で、2020年までに市内に水素スタンド5-10ヶ所、燃料電池車模範エリアを2ヶ所設置し、燃料電池車全産業チェーン年間生産高を150億元(1元は約17円)以上にするという目標を掲げた。上海の新計画は、業界の新たなカンフル剤になるとみられている。中国工業・情報化部(省)が従来のガソリン車の生産・販売について見直しを検討するとしており、燃料電池車は新エネ車発展の大きな方向になる見通しだ。科技日報が伝えた。
上海は中国で最も早く燃料電池車技術の研究開発を開始した都市だ。上海は現在、燃料電池車技術の研究開発に専念している。製造企業は30社以上に達しており、整った燃料電池車産業チェーンを形成している。燃料電池車は現在、実用化の初期段階に入っている。上海は関連計画と実施案を打ち出し、3-5年内に燃料電池車の競争で有利な地位を確保しようとしている。
また新たに打ち出された国の政策では、水素エネルギーと燃料電池技術を重点任務とし、燃料電池車を重点支持分野としている。中国全土において2020年までに特定地域の公共サービス用車として5000台規模の模範的応用を実現し、水素スタンドを100ヶ所設置し、燃料電池全産業チェーンの年間生産高を150億元以上にすると明記。2025年には5万台規模の応用を実現し、水素スタンドを300ヶ所設置する。2030年は100万台の実用化応用を実現し、水素スタンドを1000ヶ所設置するとしている。