2017年10月09日-10月13日
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「ランセット」、中国の交通・公衆衛生に注目

2017年10月16日

 世界の医学界で最も権威ある学術誌「ランセット」に、中国の交通及び公衆衛生に関する記事が掲載された。筆頭著者は北京大学人民病院外傷性整形外科の姜保国教授。ランセットは2015年に中国交通医学文章を掲載したのに続き、再び重傷治療の「中国モデル」に目を向けたことになる。科技日報が伝えた。
 文章は「北京大学交通医学センターは、非常に成功した治療例を示した」とした。外傷治療の「中国モデル」を作り実践する姜教授とその研究チームは、中国で「総合病院を軸とする閉ループ式地域外傷治療体制」という画期的な重要理念を打ち出し、重傷治療マニュアルを策定し、情報連動システムを自主的に研究開発した。また総合病院で外傷治療チームを発足させることで、独立した外傷治療センターの代わりとする新しいモデルを率先して打ち出し、国内外の同業者から外傷治療の「中国モデル」とされた。さらにこの枠組内で7万人以上の患者を治療し、中国の重傷治療の現状とシステムを根本的に変えた。この結果、外傷の平均治療時間を50%短縮し、重傷治療の院内平均死亡率を40%引き下げた。

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