2017年10月16日-10月20日
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中国の革新型国家の建設、重要な進展見せる

2017年10月23日

 革新は発展をけん引する最大の動力。中国科学技術部(省)のデータによると、中国の科学技術進歩寄与度は56.2%に達し、革新型国家の建設に重要な進展があった。新華社が伝えた。
 2016年の全社会R&D支出は1兆5440億元(1元は約17円)で、GDP全体に占める割合は2.1%となった。うち企業が78%を占めた。全国技術契約取引額は1兆1407億元で、初めて1兆元の大台に乗った。
 深セン市大疆創新科技有限公司が発表した小型ドローンが、再び世界市場で好評を博している。この「暁」(SPARK)と呼ばれる手のひらサイズの小型ドローンは、離着陸、自撮り、動画撮影、帰還をジェスチャーでコントロールできる。同社は消費者価格レベルのドローン市場で、世界の約8割のシェアを占めている。2016年の生産高は100億元を突破し、8年間で1万倍も増加した。
 一連の高度成長革新型中小企業が、深セン市で頭角を現している。スーパー材料、ゲノムシーケンシング、柔軟LEDなどの分野の革新力は、世界トップレベルに達している。生物やインターネットなど7大戦略的新興産業の年平均成長率は17.4%で、同期のGDP成長率の約2倍となった。
 中国科学技術部の関係者は、「科学技術体制改革の主体枠組みがほぼ構築されている。科学技術の成果の転化、収入分配制度などの重点分野の改革に実質的な進展があり、科学技術者の獲得感がさらに強まっている。革新型国家の建設の成果が近年相次いで登場しており、天宮(宇宙実験室)、蛟竜(有人潜水艇)、天眼(口径500メートル球面電波望遠鏡)、墨子(量子科学実験衛星)、大型飛行機などの重大科学技術成果が次々と登場し、中国の科学技術革新の国際的な地位が向上している」と話した。
 中国の特色ある科学技術成果転化促進政策法規体系の初歩的な形成に伴い、中国の科学技術成果移転・転化サービスの担い手が絶えず豊富化し、急成長する各種技術取引市場が1000以上に達している。中国技術取引所など一連の「インターネット+」技術取引プラットフォームが発展しており、価格公示・競売・入札などのサービスの革新が続いている。
 中国科学技術部の関係者は、「中国の科学技術事業は現在、新たな歴史のスタートラインに立っている。科学技術活動は大きな戦略的チャンスを迎えている」と述べた。

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