2017年10月16日-10月20日
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中国人科学者が自動車排出ガス総合マネジメントシステム開発に成功

2017年10月26日

 武漢理工大学自動車工程学院の羅馬吉教授が率いるチームが独自に開発した自動車排出ガス総合マネジメントシステムが24日、北京市で中国環境保護部科学技術発展センターによる技術評価に合格した。評価委員会は、同技術が自動車排出ガスによる汚染物質の排出を大幅に削減し、社会と環境への効果が顕著だと評価した。中国新聞社が伝えた。
 羅教授は、「国内外では一般的に、貴金属触媒による排出ガス処理方法が採用されているが、これには不備がある。触媒は車の耐用期間内に頻繁に交換する必要があり、費用が高くつく。また廃棄された触媒に含まれる白金、ロジウム、パラジウムなどの貴金属は、土地と水資源に二次汚染をもたらす」と指摘した。
 羅教授と雄創(上海)新能源科技有限公司は国外の先端技術を結びつけ、7年の月日をかけて排出ガス再循環技術を開発した。気筒内燃条件の改善によりエンジンルーム内浄化問題を解消し、排出ガス削減の目的を達成した。
 羅教授は、「一部の排出ガスをエンジンに入れ、エンジンルーム内の温度を下げ、酸素濃度を下げることができる。こうすることで、窒素酸化物の生成条件を破壊する」と説明した。
 羅教授は、「検証により、同製品が排出ガス内の一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物を平均75%以上削減できることが分かった」と述べた。

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