中国科学技術部(省)が28日に北京で開催した「ITERの10年――回顧と展望」で、中国科学技術部の万鋼部長は、「10年間で40億元(1元は約16.84円)を投資し、今後もさらなる投資拡大が予想される。国際熱核融合実験炉(ITER)計画の実施推進を継続し、中国の核融合エネルギー分野の研究開発能力と技術水準を高め続ける」とした。新華社が伝えた。
核融合炉は「人工太陽」と呼ばれる。ITER計画は、世界最大規模で最も深い影響力を持つ、国際科学研究協力プロジェクトの一つであり、中国と欧州、インド、日本、韓国、ロシア、米国が共同で展開している。
中国科学技術部中国国際核融合エネルギー計画執行センター長の羅徳隆氏は、「2008年から17年にかけて中国がITER計画に参加するなか、国家磁場閉じ込め核融合エネルギー発展研究が119件計画され、約40億元の経費が支給された。多くの国内外初の研究成果を手にし、中国は核融合分野で世界同等、さらに一部の面では世界をリードしている」と話した。