2017年12月04日-12月08日
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本場の味がすぐ楽しめる?高齢者が開発したインスタントの宜賓燃麺

2017年12月15日

 国家電網四川宜賓供電公司の元技術者である郭大明さん(75)は14日、自ら開発した燃麺を試食した。郭さんは数ヶ月にわたり努力を重ねた結果、ついにご当地グルメ「宜賓燃麺」のインスタント麺を開発した。中国新聞網が伝えた。
 郭さんは1997年2月に定年退職すると、変わった形をした石を収集したり、彫刻を楽しみ、発明に取り組むなど、充実した退職後の暮らしを送っている。
 多くの宜賓市民と同様、郭さんも麺料理を好み、なかでも宜賓燃麺が大好物なのだという。ほかの町で暮らす友人の多くが郭さんに、彼らが住む町で食べる宜賓燃麺はどれも「舶来品」のような味で、是非とも本格的な宜賓の燃麺を食べたいが、仕事が忙しくなかなか実現できないと話したのだという。そこで郭さんにとって、宜賓に来なくても、本格的な宜賓燃麺を食べてもらうにはどうすればいいかということが思考すべき問題となったのだという。
 ある日、郭さんは孫が即席めんを食べるのを偶然目にし、宜賓燃麺を即席めんにすれば各地に運べると閃いた。しかし伝統的な技術で作られた燃麺は、作ったその場で客に出されるため、即席めんとして生産することができない。燃麺の作り方を工業化させることで、初めてインスタント化を実現することができる。
 郭さんは今年、宜賓市が「宜賓燃麺産業発展指導チーム」を発足したと耳にし、そのトップ責任者に燃麺産業化発展の研究成果と意見・提案を記した手紙を送ったところ、すぐに返事が来たのだという。宜賓市経済情報化委員会の蘭国賓副主任が関係者を率い、郭さんの住まいを訪れ、検討会を開いた。郭さんは「宜賓燃麺研究開発センター」の設立を提案。宜賓市関連部門と設備製造メーカーの積極的な支持と協力により、数ヶ月後にはインスタントの宜賓燃麺のベータ版がついに完成。その品質保持期限は6ヶ月で、火をつけると燃え、作りたてと同じくアツアツで香りも良く、本格的な味と見た目を楽しめるという。

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