国産大型旅客機「C919」の第2号機が17日、上海浦東国際空港で初飛行に成功した。11月に第1号機が陝西省西安市に移動したのに続く、重要な進展だといえる。また「C919」2機がテスト飛行の段階に到達し、同機をめぐるプロジェクトが全面的なテスト飛行という新たな道程に足を踏み入れたことを意味する。「北京日報」が伝えた。
このたびの第2号機の飛行は2時間にわたって行われ、予定されたテスト項目を完了した後、午後0時34日に帰還して着陸した。今回は航空機の離陸と着陸の性能、主要な各システムと各設備の稼働状況の基礎的検査を行った。また飛行の過程でフラップの展開・収納、離着陸システム、ナビゲーション通信システムの状態、加速時・減速時の特性などを検査した。
プロジェクトの計画によると、「C919」の研究開発ではテスト飛行にテスト機6機を投入し、地上でのテストに2機を投入する。テスト飛行用6機は1千項目を超える適合性の検証テストをクリアする必要があり、地上テスト用2機は静止試験と疲労試験などを経なければならない。
今後数年間に、中国商用飛機有限責任公司は中国航空工業集団公司などと連携して、山東省東営市および陝西省西安市閻良区の2大テスト飛行基地を主戦場として、全国の複数の空港で集中的にテスト飛行を行う。これは中国初の定員150人クラス幹線航空機の耐空証明のためのテストであり、「C919」は中国航空工業分野で最高レベルのテスト飛行という試練に立ち向かうことになる。プロジェクトの研究開発も複数機のテスト飛行、複数地点でのテスト飛行、複数チームのテスト飛行への参加という段階に入り、安全性、技術、人員数、時間・周期など一連の課題を克服する必要がある。