国防科技大学リニア交通コア技術を採用し、建設された北京初の中低速リニア交通模範ライン「S1線」が、先月30日に正式に開通し、試験運転を開始した。中国が独自の知的財産権を持つ中低速リニア交通模範ラインは、長沙リニア快線に続きこれが2本目となる。これは軍民融合及び共同革新によって得られた、代表的な成果といえる。科技日報が伝えた。
S1線は西の門頭溝区と東の石景山区苹果園を結ぶ。全長は10.236キロ。現在は金安橋駅まで開通しており、約8.9キロの距離となっている。正常な運行においては、1日あたりの乗客数は延べ16万人、通年で約5000万人に達するとみられている。これは世界で輸送能力が最大の中低速リニア交通商業運営ラインとなる。
リニア交通は磁気浮上によりレール上すれすれを飛行する。車体とレール間の距離は約0.8センチで、「高度ゼロの飛行機」と呼ばれている。