中国共産党中央委員会、国務院は8日に人民大会堂で、2017年度国家科学技術奨励大会を開いた。南京理工大学教授の王沢山氏(82)と国家「エイズ・ウイルス肝炎等重大伝染病防止・治療」科学技術重大プロジェクト特別技術チーフエンジニアの侯雲徳氏(89)が受賞した。中国新聞網が伝えた。
国家最高科学技術賞が2000年に正式に設立されてから現在まで、29人の科学者が受賞している。賞金は1人当たり500万元(1元は約17.44円)。
王沢山氏は1935年に吉林省吉林市で生まれ、1960年に中国人民解放軍軍事工学学院火薬・爆薬学科を卒業した。王氏は中国において著名な火薬・爆薬学者で、発射・装填理論体系の基礎を固めた第一人者。王氏は火薬・爆薬資源化ガバナンスの軍民融合の道の開拓者であり、一連のオリジナル技術の開発者でもある。
王氏は1993年に国家科学技術進歩賞一等賞を受賞し、1996年と2017年には国家技術発明賞一等賞を受賞した。自分はまだ若者と話す王氏は頭脳明晰かつ精力旺盛で、国防科学研究事業の最前線で戦い続けている。
侯雲徳氏は1929年に江蘇省常州市に生まれ、1955年に同済大学医学院(7年制)を卒業し、1962年には旧ソ連医学アカデミーから破格とも言える医学博士学位を授与された。祖国に帰国後、中国予防医学科学院ウイルス研究所長、中国工程院医薬衛生学部主任などを歴任した。
侯氏は中国の分子ウイルス学、現代医薬生物技術産業、現代伝染病防止技術の基礎を固めた中心人物であり、科学研究活動に60年以上も従事しており、中国初の遺伝学薬品である「α1b」の研究を担当し、1000万人以上の患者の臨床治療に使用された。侯氏はチームを率いて、約10年間、国内外で発生した重大伝染病に対応する働きを成功させている。これには中国の2009年のH1N1インフルエンザウイルス大流行の予防と対応、及び科学技術の難関突破が含まれている。