中国中車長春軌道客車股フン有限公司(フンはにんべんに分)の7日の発表によると、同社は独自の完全な知的財産権を持つ世界初の全炭素繊維複合材料を使用した地下鉄車両を製造したことを明らかにした。車体の軽量化からエネルギー・排気ガスの節減、安全性、快適度、耐用年数といった機能が向上しているほか、炭素繊維複合材料の鉄道交通の分野における量産化と応用の方向性や実施手段を示している。中国新聞網が報じた。
同車両は、薄壁筒形モノコック構造を採用しており、車体の長さは19メートル、幅は2.8メートル、レールからの高さは3.478メートルとなっている。
炭素繊維複合材料は、非常に軽いのがその特徴。中車長客によると、全複合材料製の車両は、同タイプの地下鉄車両より約35%軽量化されているため、車両の輸送能力の向上、エネルギーの節減、ライフサイクルコストの削減、線路の損傷の減少などにつながるという。