2017年度国家科学技術奨励ランキングが8日、発表された。米国人教授のEarl Ward Plummer氏も会場を訪れ、2017年度中華人民共和国国際科学技術協力賞を受賞した。同賞は中国の科学技術事業に重要な貢献を成し遂げた外国人もしくは外国機関に授与される。Plummer氏は中国の科学技術者と15年間以上も直接的な協力を進めている。中国青年報が伝えた。
授賞を推薦した中国科学院の情報によると、Plummer氏はルイジアナ州立大学物理・天文学部教授、米国科学アカデミー、米国芸術科学アカデミーの会員で、物性物理学の著名な科学者。一貫して表面物理学の研究に従事し、先進的な高分解能観測手段の発展により、重要な物理問題を解決している。Plummer氏は400編以上の論文を発表しており、被引用回数は1万7000回以上に達している。
中国科学院物理研究所の情報によると、Plummer氏は2010年より物理研究所の国際チームを指導し、科学研究を展開してきた。サイエンスやPNAS、PRLなどトップクラスの学術誌で約30編の記事を掲載し、多くの科学研究の若手・中堅人材の成長を促している。
Plummer氏は、「中国ほど目覚ましく急激に発展した国は他にない。中国の次の10年間の課題は、中国人科学者にとって真に有益な発展を実現することだ。私は若い世代を全力で育成したい」と述べた。
Plummer氏は現在多くの中国人学生を率いているが、科学研究の未来は中国にあるとして、米国に留まることを薦めておらず、「中国の科学事業の将来性は米国を上回り、中国に戻り発展するほうがいい」との見方を示している。
Plummer氏は、「中国はかつて年長の学者を招き、研究機関を設立していたが、これでは長期的な進歩を実現できない。中国の科学の未来は、若い世代の手に握られている。中国は自国の科学発展を国際化させなければならない。こうして初めて世界各地の外国人学生や学者が中国を訪れ、発展していくことになる」とした。