顔認証決済やARショッピング、ルックス測定など中国で最もホットなハイテクが家電見本市「2018年コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」に登場すると、大きな反響を呼んだ。中国網が伝えた。
ある米国の消費者は蘇寧無人店を見学し、「不思議で信じられない。未来の世界に来たかのようだ」と感嘆した。
小売業は2017年に無人店の旋風を巻き起こし、そのため2017年は「無人小売元年」とも呼ばれている。アマゾンの無人スーパー「Amazon Go」がまだ半自動化に留まるなか、無人ラック・無人小売店を中心とする小売業態が中国各地で花を咲かせている。
今回CESに登場したのは蘇寧無人店の簡略版で、商品の種類や実際の応用は国内版よりシンプルだが、展示エリアには多くの来場者が集まり列を作った。
Amazon Goとアリババの無人スーパー「淘カフェ」がコードをスキャンして入店するのと異なり、蘇寧無人店は操作がよりシンプルになっている。消費者は蘇寧金融アプリをダウンロードし、顔情報を登録するだけで、顔認証で店内に入れる。商品購入後、システムが自動的にユーザーを特定し、料金を引き落とす。立ち止まることもなく、感知することもないという真のショッピングを実現している。多くの双子やコスプレイヤーが蘇寧の同技術にチャレンジしたが、どれほど上手く偽っても、ハイテクの目を逃れることはできず、次々と「敗退」した。
顔認証決済の他にも、ビッグデータも最大限活用されている。蘇寧は来店者の流れを分析するシステムにより、毎日出入りする人数、最終的な売上を計算し、かつ売上変換率を直ちに導き出すことができる。消費者のすべての活動を正確に追跡し、どの棚の前で最も長く立ち止まったか、どの商品が最も多く手に取られたかを調べ、これに基づきマップを描き出す。さらに正確な推薦技術もある。ビッグデータにより消費者の商品の好みを調べ、最も適した商品を推薦し、ショッピングを「正確」で「スマート」にする。