2018年01月08日-01月12日
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中国の主要革新指標が世界トップレベルに

2018年01月11日

 中国科学技術部(省)の万鋼部長は9日、全国科学技術業務会議の報告で、「5年間にわたり中国の科学技術革新力は目覚ましく向上し、主要革新指標が世界の先頭集団に入った。中国は科学技術革新に引き続き取り組み、追い越し、飛躍するペースを上げ、歴史的・全体的・構造的な重大変化を実現している。重大革新成果を続々と挙げ、科学技術力が大幅に強化された。中国はすでに世界的な影響力を持つ科学技術大国になった」と指摘した。新華社が伝えた。
 鉄系超電導材料や多光子もつれ、衛星・地球間量子通信といったように中国はすでに世界2位の高品質科学技術論文産出国になっている。国際科学技術論文の量は2012年より70%増加し、世界2位になった。国際科学技術論文被引用回数で初めてドイツと英国を抜き、世界2位になった。世界の科学発展に日増しに重要な貢献を成し遂げるようになり、世界トップの重大成果を続々と挙げている。
 中国科学技術部のデータによると、2017年の全国研究研究開発(R&D)経費は、2012年比で70.9%増の1兆7600億元(1元は約17.22円)に達する見通しだ。全社会R&D経費の対GDP比は2.15%で、EU15ヶ国の2.1%という水準を上回った。科学技術進歩の経済成長に対する寄与度は2012年の52.2%から57.5%に上昇し、国家革新力ランキングは2012年の20位から17位に浮上した。
 また万部長は報告の中で、「中国の発明特許出願件数と取得件数は世界一、有効発明特許保有件数は世界3位で、全国技術契約成約額は1兆3000億元に達する。全国ハイテク企業数は13万6000社で、全国のR&D経費の50%以上を占め、2500万人以上の雇用を創出している。科学技術革新は供給側構造改革を力強く支えており、経済・社会の発展と全面的に融合し、これを積極的にけん引する歴史的な飛躍を実現した」と述べた。

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