中国核工業集団公司が14日に発表した情報によると、中国の原子力産業は新たな節目を迎えており、初の国産コバルト60の大規模輸出を実現したという。科技日報が伝えた。
コバルト60はコバルトの放射性同位元素で、農業・工業・医学などで広く用いられている。放射線による育種や増産刺激、虫害防止、食品の保存と鮮度維持、非破壊検査、消毒、加工、廃棄物処理、厚さ・密度測定及びオンライン自動制御、がん・腫瘍治療などに使用できる。
中国は長期的にコバルトのほぼすべてを海外から輸入しており、供給源や価格などは他国に主導権を握られていた。中国核工業集団公司は多くの機関と共同で難関突破に取り組み、2010年にコバルト60の国産化を実現し、海外による長期的な独占と制限を打破した。その技術指標と品質は、海外同類製品の先進水準に達している。