2018年01月15日-01月19日
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次世代衛星原子時計が世界先進レベルに

2018年01月19日

 中国は先ごろ測位衛星「北斗3号」の3・4基目を同時に打ち上げた。中国航天科工集団第二研究院第203研究所が発表した情報によると、この2基の衛星には同研究所が開発したルビジウム原子時計と水素原子時計が搭載されている。また、その技術指標は世界先進レベルに達しているとしている。新華社が伝えた。
 測位衛星の「心臓」の一つである高性能原子時計は、測位の精度に対して重要な役割を果たす。同研究所衛星ルビジウム時計プロジェクトの責任者である楊同敏氏によると、これまでの北斗プロジェクトでは一般的なルビジウム原子時計が使われていたが、今回の衛星には次世代高精度ルビジウム原子時計が搭載されたということだ。前世代の製品に比べ、よりコンパクトで軽量化されており、技術性能が飛躍的に向上し、世界先進レベルに達している。
 衛星水素原子時計は、物理と回路という2つの部分から構成されており、その構造は複雑だ。衛星打ち上げと軌道上飛行中の震動・温度・放射などの環境に耐える必要があることから、開発の難易度がさらに高くなっている。同研究所衛星水素時計プロジェクトの責任者である部英男氏によると、同研究所が開発する衛星水素原子時計の技術性能と信頼性は、いずれも世界同類製品のレベルに達しており、北斗3号ネットワーク衛星の高性能・長耐用期間という需要を満たしている。
 同研究所党委員会書記の韓志平氏は、「中国は、無線時間周波数計量標準分野の先端技術である衛星原子時計開発における前人未到のエリアに歩みを進めようとしている。中国は未来の衛星原子時計でさらに多くの独創的な成果を手にし、中国宇宙事業の発展を力強く支えることになる」とした。

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