時速600キロの高速リニア交通システム技術案が25日、山東省青島市で専門家の審査に合格した。科技日報が伝えた。
高速リニア交通システム重要技術研究課題は、中国科学技術部(省)の「第13次五カ年計画」国家重点研究開発計画「先進レール交通」重点特別プロジェクトの課題の一つであり、中国で初めて企業が中心となり実施する国家重点研究開発特別プロジェクトの一つでもある。
中国科学技術部は2016年10月、「先進レール交通」重点特別プロジェクト始動式を開き、高速リニアプロジェクトが正式に始動した。同プロジェクトは「産学研用」(企業・大学・研究機関・実用化)を結びつけた革新的なモデルを採用し、中車四方股フン公司(フンはにんべんに分)が中心となり、国内15の企業、大学、科学研究院(研究所)と共に難関突破に取り組む。
今回の審査会では、中国の著名な院士と専門家19人が審査を担当した。専門家チームによると、課題チームが提出した高速リニア交通システムは、成熟した抵抗磁石技術と、中国の特色ある永久磁石・電磁混合浮上技術を組み合わせる技術案を採用している。専門家らは、技術の位置付けと路線が正確で、主要技術指標は革新性と先見性を備え、技術案には実現性があるとして、合格とした。
高速リニア交通課題責任者で中車四方股フン公司副チーフエンジニアの丁叁叁氏は、「高速リニア交通システム技術案の審査合格は、これから施工設計段階に入ることを意味しており、重要な節目としての意義を持つ。課題計画によると、2018年に試作機を開発し、2020年に時速600キロの高速リニア列車の試作車を開発し、5キロの試験レールでの検証を終える。高速リニアプロジェクトの応用と産業化を実現する基礎を固める」と説明した。