26日の中国科学技術協会第9期全国委員会第4回全体会議において、全国政治協商会議副主席、中国科学技術協会主席の万鋼氏は、中国の科学技術の国際的な発言権が2017年に効果的に向上したと報告した。多くの中国人科学者が、国際機関の要職を占めている。科技日報が伝えた。
南開大学学長、電子工学専門家の龔克氏は昨年12月、多得票数で世界工学団体連盟(WFEO)の議長に就任した。同組織が創設されてから50年間で、初めて中国人の科学者が議長を任命されたことになる。WFEOは世界最大の工学国際組織であり、国際工学分野で広い影響力を持つ。また、中国科学院院士、中国科学院上海マイクロシステム・情報技術研究所長の王曦氏が昨年6月、アジア学術会議(SCA)の次期議長に選出され。今年6月に就任を予定している。さらに、中国科学院院士、西北工業大学常務副学長の黄維氏が昨年11月、アジア太平洋工学団体連盟(FEIAP)副議長に就任した。このほか、中国科学院院士、中国科学院物理研究所の趙忠賢氏が、世界科学技術者協会副会長に再選した。
中国科学技術協会は昨年、中国人科学者を集め国際科学会議第32回総会に出席した。「一帯一路」(the Belt and Road)国際民間科学技術組織協力プラットフォームの建設プロジェクトを順調に実施し、10の共同研究(育成)センターを設立し、周辺63ヶ国を網羅した。
万氏は報告の中で、中国の2017年の研究開発費が世界2位、フルタイム当量の研究開発者数が世界一、発明特許出願件数が7年連続で世界一、国際科学技術論文数が9年連続で世界2位になったと指摘した。