中国航天科工集団第二研究院第二総体設計部はこのほど、「ディープラーニングに基づくスマート運転補助システム」試作機の開発に成功した。同製品は数センチ四方のはめ込み型チップに植え込むことで、自動車・歩行者・車線・走行可能エリアなどの環境情報を正確に感知できる。システムの目標識別の精度は90.05％に達し、従来のアルゴリズムを20％以上も上回る。1枚の画像の識別・処理にかかる時間はわずか0.03秒で、システムのエネルギー消費量は5W未満。追突事故や正面衝突事故などの可能性を効果的に下げることができる。人民日報が伝えた。
チームは、ディープラーニングに基づく複数目標の検査・識別、走行可能エリアの分割、車線検査など、一連のコア技術をすでに確立している。またディープラーニングネットワーク圧縮やディープラーニングネットワーク編集ツールチェーン、スマート加速エンジンなどの技術の優位性を形成している。
またチームは可視光・赤外線・ミリ波レーダーを融合させた新型スマートセンサーを開発中だ。これにより軍用車両の24時間・全天候運転補助の需要を満たす。
同部人工知能実験室の責任者である郭睿氏は、「チームの取り組み内容はすでに製品の技術化と実車試験の段階に移っている。今年度末にも小規模量産を実現できる見通しだ」と説明した。