アリババ・グループの馬雲会長が早稲田大学で25日、起業をテーマに教職員や学生たちと語り合った。馬氏は、ビジョンを打ち立てることでチームワークを発揮し、弛まぬ努力により成功を手にするよう、若き起業者たちを励ました。新華社が伝えた。
馬氏は、「起業者にはIQ、EQ、それからLQ(恋愛偏差値)、すなわち人から好かれ尊敬される能力が必要だ。しかし特に重要なのは、他人にはないビジョンをもち、それを信じて疑わないことだ」と述べた。
早稲田大学で博士課程に在学する今林広樹氏は、あるAI企業の起業者だ。今林氏からチームの信頼を勝ち取るにはどうすればよいかと聞かれると、馬会長は、「同じ目標と使命を持つことが最も重要だと信じさせることだ」と答えた。
馬氏は起業者が困難に直面した場合は諦めず、続けるように励ます一方で、盲目的な起業は勧めないとし、「アイデアがあれば起業できると思うべきではない。まずはアイデアのある起業チームに加わり、経験を積むことだ」と述べた。
この日は抽選で選ばれた約1200人の教職員・学生及び民間人が、対話会を傍聴した。馬氏は聴衆からの、学生の就職や企業経営、チップの発展、健康産業などの幅広い質問に回答した。