2018年05月14日-05月18日
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中国の5Gスマホ保有台数が2024年には10億台に

2018年05月16日

 市場調査会社の賽迪顧問(CCIDコンサルティング)は北京で15日、「中国5G産業・応用発展白書2018」を発表した。同白書は4Gスマホ普及率に基づき、5G普及率が2020年に30%に、2024年に75%に達し、5Gスマホ保有台数が10億ドルに達すると予想している。科技日報が伝えた。

 5Gとは第5世代移動通信システムのこと。賽迪顧問通信産業研究センターの李朕上席アナリストによると、5Gの主な応用シーンには、車載ネットワークとIoT、VR・ARデバイスが含まれる。具体的に見ると、5Gには低遅延かつ高速という特長があるため、自動運転車の安全性を支え、その発展を促すことができる。2020年から25年頃までには、5Gで直接走行するスマートネット接続車の数は1億3000万台にのぼる見通しだ。

 また5Gの開放的な枠組みは、IoTに実現性を持たせ、各業界の融合と発展を力強く促進する。また通信事業者も国内IoT市場の展開に着手し、5Gの展開の基礎を固めている。2020年から25年頃までには5Gで直接接続するIoT接続数は124億5000万元(1元は約17.33円)にのぼる見通しだ。

 李氏は「5GはVR・ARの体験を大幅に改善し、ユーザーにより良い視覚と聴覚の楽しみをもたらし、関連デバイスの生産量の拡大を直接けん引する。2020年から25年頃までに、VR・ARデバイス出荷量は2356万2000台に達する見通しだ」と予想した。

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