2018年07月02日-07月06日
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スマート体重計で表示されるデータは正確さは?

2018年07月03日

 夏になり、多くの人がダイエットに勤しんでいる。あるECサイトで「スマート体重計」と入力すると、瞬く間に1万件ちかくの検索結果が表示される。これらの体脂肪を計測できる「スマート体重計」にはさまざまなブランドがあり価格も異なるが、身体の各種指標を測定することを最大の目玉としている。売り手によると、これらの「スマート体重計」は体重を測定するほか、筋肉量、体脂肪率、骨量、基礎代謝などの指標を表示できる。これらの体脂肪計に表示されるデータは、どのように計算されているのだろうか。そしてそのデータは正確なのだろうか。科技日報が伝えた。
 この謎を解くためには、まず人体の成分と体脂肪計の測定方法を理解する必要がある。人体の成分には、筋肉、脂肪、内蔵、骨、水分、無機塩類が含まれる。
 生体電気インピーダンス(BIA)法は便利で精度の高い測定方法だ。最近10年間ほどは科学研究や運動、臨床、健康診断などの分野で広く使用されている。この検査・測定方法の原理はこうだ。人体の脂肪組織は水分が少なく導電性が低いが、筋肉と内蔵は水分が多く電気を通しやすい。そこで人体に無害な、非常に微弱な電流を使い体内の各成分の抵抗値を測定し、脂肪やその他の成分の含有量を計算する。体に電気を通すため、被験者は手と足の皮膚を直接装置の金属電極に触れる必要がある。スマート体脂肪計は、BIA法に基づき生産されている。
 北京小湯山病院健康教育部主任医師の趙潤栓氏によると、その測定データが正確であるか否かは、プロのカメラと携帯電話で撮影した写真のどちらがいいかと比較するのと同じようなことだとしている。つまり、それほど正確ではないにしても、家庭用として使用する日常的な測定としては十分ということだ。

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