2018年08月01日-08月03日
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カスタマイズ可能なグラフェン電子「タトゥー」、清華大学が開発

2018年08月02日

 清華大学マイクロナノ電子学科の任天令教授が率いるチームが発表した情報によると、同チームは世界で初めてカスタマイズ可能なグラフェン電子「タトゥー」を開発した。この電子皮膚は感度が高く、肌やその他の部分に直接貼り付けることで、人の呼吸、心拍、声などを調べる。将来的にはスポーツ、生物医学などの分野で広く使われる可能性がある。科技日報が伝えた。
 電子皮膚を作るためには、その材料に高い柔軟性と感度、接着性と快適性を持たせる必要がある。グラフェンは高い導電性と柔軟性を持つため、電子皮膚を作る理想的な材料だ。任氏は取材に対して、「しかし、グラフェンをより美しく、安定的かつしっかりと肌の表面に貼り付け、各種生理信号を集めるためには解決すべき重要な問題がある」と説明した。そこで、彼らはレーザー照射によるグラフェン還元により、グラフェンとタトゥーを結びつけ、電子皮膚の機能を持たせた。電気抵抗の変化により肌表面の微小な形状変化などを観測する。
 同チームは図形化の際に、世界で初めて酸化グラフェン透湿剥離という新技術を開発した。グラフェンの酸化物を取り除きグラフェンだけを残すことで、装置をより美しくし感度を高め、より高温に耐えられるようにした。しかも、同技術は超薄型を実現し、貼り付けていることによる不快感がない。さらにレーザー照射によるプログラミングが可能なことから、グラフェンのデザインをカスタマイズできるため、将来的な実用化にも期待できる。
 任氏は、「肌表面の伸縮を測定するほか、このタトゥーは木の葉やシルクなどに貼ることができる。将来的に普及すれば、人々はいつ、どこでも自分の身体状況を把握できるようになる」と述べた。

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