中国の地震工学分野で初めてとなる国家重大科学技術インフラ、大型地震工学シミュレーション研究施設がこのほど、国家発展改革委員会から認可を受け立案された。竣工後は世界最大規模かつ最高の機能を持つ重大プロジェクト耐震性シミュレーション研究施設になる。これは土木、水利、海洋、交通などの重大プロジェクトの安全を保障する上で、重要な意義を持つ。地震災害による損失の軽減から地震災害のリスク低減への転換を促し、自然災害に対応する総合的な防災能力を全面的に高める。同施設は天津大学が中心になり天津市に建設し、同市で建設される初の国家重大科学技術インフラとなる。人民日報海外版が伝えた。
同施設は天津大学北洋園キャンパス内に設立される計画で、その建築面積は7万7000平方メートル、工期は5年。プロジェクト首席科学者で天津大学学長の鐘登華院士によると、同施設の建設内容には主に▽地震工学シミュレーション試験システム▽高性能計算・スマートシミュレーションシステム▽試験関連・共有システム――という3大システムが含まれる。同システムの建設は、さまざまな分野と学科に跨ることになる。