2018年09月03日-09月07日
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水道水印刷技術が印刷業界の環境保護問題を解決

2018年09月03日

 清華大学教授で中国プラスチック加工工業協会改質プラスチック専門委員会常務理事の胡平氏は2日、取材に対して「水道水を『湿潤原液』に代用できることは新聞印刷業界のグリーンな革命となる。設備の改造は、材料及び印刷技術の革新をもたらした」とした。科技日報が伝えた。
 雲南卓印科技有限公司の周道明氏が率いるチームは10年間の技術開発を通じ、2015年に世界初のゼロアルコール類平版印刷システムの開発に成功した。これは俗に水道水オフセット印刷システム革新技術と呼ばれている。雲南報業伝媒集団印務センターとの共同調整・試験・実験を経て、この革新技術は関連評価・審査に合格した。
 双方の技術者は長時間の実験と改良により、設備の既存の主体構造を変えず外付け冷却装置を追加し、内部の湿しローラーを取り替えることで設備改造を完了した。難関突破チームは今年1月、ハイデルベルグCD102-4四色一枚刷りオフセット印刷機の「水道水オフセット印刷」技術設備の改造と調整・試験を完了し、設備の圧力などのデータを全面的に整理した。単色・カラーの図書、雑誌、アルバムを安定的に印刷できる。印刷製品は色相が安定し、色の差が少なく、1−99%の網点を明瞭に示すことができる。これにより水道水がアルコール、湿潤原液、40数種類の化学製剤の使用を回避し、アルコール類などの揮発性物質の危害を解消すると同時に、印刷コストを大幅に削減できる。

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